第2回校舎学習「西校舎の学習」~5年総合的な学習の時間
2022年7月1日 13時52分3・4時間目、5年生が総合的な学習の時間で本校の校舎について学習しました。前回(6月24日)に続いて2回目の今日も愛媛大学客員教授の曲田清維先生、1級建築士の武智和臣先生、同じく1級建築士の眞田井良子先生の3名の建築専門家にご来校いただきました。そして、西校舎の設計者である武智和臣先生から西校舎について詳しく教わりました。国の重要文化財に指定されている中校舎と東校舎に隣接する西校舎の建設ということで、松村建築を継承・進化させたうえで、二つの校舎(中・東校舎)とどのように調和させるか、安全性や快適性をいかに保障するか、何より「楽しい学校」としてどう機能させるかなど、武智先生のお話には設計上の工夫や努力が満載でした。子どもたちは、自分たちが普段何気なく生活している西校舎の優れた秘密を知り、またまた自分の学校が大好きになったようです。
西校舎の平面図と断面図を使って、採光・断熱・遮音等の工夫を教えていただきました。
中校舎と東校舎の柱や壁には建設当時よりペンキが塗られ現在に至っていますが、西校舎は白木のまま用いられています。西校舎の壁や柱をなぜ白木にしたのかを、実験をもとに説明していただきました。
ペンキを塗った角材は水分をほとんど吸収しませんが、白木だと水分をしっかり吸収します。そのため、壁や柱を白木にすることで室内の水分調節が自然に行われ、1年を通して快適に過ごせるのです。
「な~るほど~。」(と心のつぶやきが聞こえました。)
西校舎の窓には、安全ガラスが二重になった高気密・高断熱の美しいドイツ製のサッシが用いられています。西校舎と中校舎で窓の内側の温度がどれくらい違うのか計測した結果、中校舎に比べて西校舎の方が2℃も低いことが分かりました。真夏でも西校舎が比較的過ごしやすいのは、このことが大きく影響しています。
3名の先生方、本日はありがとうございました。来週(7月8日)の第3回校舎学習「日土小学校を測ってみよう」もどうぞよろしくお願いいたします。